代表者 : 小林 達彦
2016/07/28
筑波大学 生命環境系 小林 達彦教授の研究グループは、ゴマ由来の生理活性物質であるセサミンを代謝する微生物を同定し、セサミンをセサミンモノカテコールとセサミンジカテコールへと変換する酵素を発見しました。セサミンモノカテコールとセサミンジカテコールは、セサミンより強い抗酸化活性を示す有用な素材であることが知られています。
セサミンを分解する細菌の自然界からの同定は世界初です。さらに、本研究で得られたセサミン変換酵素SesAは、テトラヒドロ葉酸(THF)という補酵素を用いる反応によってセサミンに作用していることを解明しました。THFを利用してセサミンを分解する酵素も世界初の発見です。
図 微生物がもつ代謝酵素SesAによるセサミンの代謝