筑波大学 体育系 藤井直人助教と西保岳教授らの研究グループは、カナダ、オタワ大学との共同研究により、2型糖尿病が、ATP由来の皮膚血管拡張反応を低下させることを世界で初めて明らかにしました。
本研究の新規性は、従来から血管機能評価に用いられているアセチルコリンに加えて、ニコチンとATP由来の血管拡張反応もあわせて評価したこと、さらにマイクロダイアリシス法注2)によってヒトのin vivoの血管機能を評価したことにあります。本研究の成果は、2型糖尿病患者の心血管疾患リスクを低下させる方策を開発する上で、重要な基礎データになることが期待されます。