介護施設入所者の急性期病院への入院状況調査 ~予防可能な入院、予防不可能な入院、病院内の死亡~

代表者 : 田宮 菜奈子  

筑波大学ヘルスサービス開発研究センター 田宮菜奈子センター長/教授、Boyoung Jeon客員研究員 (2017年常勤研究員、現在は韓国ソウル大学保健環境研究所)らは、東京大学、 東京都健康長寿医療 センターとの共同研究により、千葉県柏市の医療レセプトと介護レセプトのデータを照合(突合)して分析しま した。

分析の結果、介護老人福祉施設の入所者は、 介護老人保健施設の入所者に比べて、全体の入院率と予防可能な入院率が高いことが判明しました。すなわち、介護老人福祉施設の入院率は34.5%、介護老人保健施設の入院率は23.8%で、予防可能な入院も介護老人福祉施設では16.3%、 介護老人保健施設では9.5%でした。

本研究により、医療レセプトと介護レセプトのデータの突合データにより、臨床的ニーズに基づく仮説分析 が可能で、医療介護政策に資する貴重なエビデンスが得られることがわかりました。

 

図 研究モデル