筑波大学とフォーカスシステムズ、三次電池の実装に関する共同研究を開始 ~発電機能を有した低コストで安全な新しい電池の開発を目指して~

代表者 : 守友 浩  

筑波大学と株式会社フォーカスシステムズは、温度差による発電機能を搭載した電池を「三次電池」と命名し、その実装を目指した基礎研究を共同で開始しました。

身近に存在する「温度変化(28度~50度)」を利用した発電機構を有した新たな電池型の発電機構「三次電池」は、従来の使い捨て電池や充電池の「交換」「廃棄」といった既存の問題を解決することができる技術です。
この三次電池の実装が実現すれば、今後ますます増加するIoT機器やその他の小型電子機器にも利用することで「電池交換を極小化した環境にやさしい低コストIoTシステム」の開発も可能となります。

本共同事業を生んだ、守友浩教授の研究成果。コバルトプルシャンブルー類似体LixCo[Fe(CN)6]yの結晶構造。左図は完充電時、右図は完放電時を示す。大きな赤丸、小さな青丸、小さな赤丸はそれぞれ、リチウムイオン、コバルトイオン、鉄イオンを示す。