超少子高齢化の進行による生産年齢人口の減少が労働生産性の低下をもたらし、労働者の健康増進と生産性向上にむけた職場環境の形成が大きな社会的課題となっています。
このため、本リサーチユニットでは、企業従業員の心身の健康に影響を及ぼす職場環境要因について多角的・包括的に明らかにし、健康保持増進と生産性向上に資する健康職場の形成を支援するための研究を行っています。
具体的には、健保と企業のストレスチェック等のビッグデータ解析、および企業従業員を対象とする調査から、労働者の健康と心理社会的・物理的職場環境との関係解明に向けた研究を実施しています。
また、健康状態、ワーク・エンゲイジメント(従業員の精神健康度を示すもの)、プレゼンティーズム(従業員が本来発揮できているはずの能力が健康上の要因によって発揮できていない状態)と職場の心理社会的要因(職業ストレッサー、サポートなど)および物理的環境要因(光・温熱・空気・音・空間など)との関係を実証検討しています。