代表者 : 三谷 純
折り紙の新しいデザイン
伸縮しない平坦素材を折って作る形状の設計技術
折り紙, コンピュータグラフィックス
研究ハイライト
紙のように平坦で厚さが小さく伸縮しない素材を「折る」ことによって、その形状を操作する技術は「折り紙」という伝統的な遊戯に見られるように、我々の生活に身近な技術です。また一方で、工学分野でも重要な技術とされ、建築・機械・航空宇宙分野のみならず、近年では体内に埋め込む医療器具の開発など、医療の分野でも注目されています。また、素材を切らずに折るだけで形を作ることは、素材の活用の効率化、製造工程コストの低減、接合部分が無いことによる気密性・防塵性の向上など利点が多く、パッケージングや防塵カバーのデザインなどに応用されています。このように、折り紙の技術は、産業界に大いに貢献できるものであり、現在ではOrigamiという表記が国際的にも使われ、多方面にわたる研究の対象となっています。折り紙を対象とした設計技術の研究開発を通し、たとえば曲面を持つなど、従来とは大きく異なる形状を作り出すことを目指しています。
研究の応用・展望
- 平坦な素材を折るだけで制作可能な、意匠性のある製品の開発
- 折りたたみ可能な構造を持つ製品の設計
- 対話的なシステムによる形状設計および折りのシミュレーションの実現
文献・知財・作品
- 三谷純,立体折り紙アート,日本評論社,2015
- 三谷純,曲線折り紙デザイン,日本評論社,2018
三谷純 Mitani Jun
http://mitani.cs.tsukuba.ac.jp/
https://trios.tsukuba.ac.jp/researcher/0000000916
KAKENHI 40392138Orcid :0000-0002-1596-844X
システム情報系 Faculty of Engineering, Information and Systems