紅茶由来高分子ポリフェノールによる筋持久力強化機構

代表者 : 武政 徹  

【新技術の概要】

ミトコンドリア膜電位の上昇を、共焦点顕微鏡の動画をもとに、評価するシステムを構築した。これにより発酵茶から抽出した高分子ポリフェノールであるMAF(Mitochondria activation factor)成分が、生きている骨格筋培養細胞のミトコンドリアを活性化することを初めて実証した。

【従来技術・競合技術との比較】

従来、MAF様の活性を持つ候補原末摂取の効果は、実験動物を用いた「持久力の増強」を指標とし、多大な労力と時間をかけ確認していた。今回開発した骨格筋培養細胞を用いた検定により、多種類の原末に対するハイスループットのスクリーニングが短時間で可能となると見込まれる。

【新技術の特徴】

・MAFを持久力アップを目的としたサプリメントとしてエビデンスを提示しながら提案できる
・ポリフェノールに限らず、骨格筋のミトコンドリアを活性化する物質がスクリーニングできる
・活性化したミトコンドリアの動態観察が生きた細胞で可能

【想定される用途】

・ミトコンドリア活性化物質のハイスループットスクリーニング
・アスリートの筋持久力増強サプリメント
・高齢者の持久力強化サプリメント

【関連情報】

・サンプルあり