森林内の放射性セシウム動態の全容解明にむけて ~森林に関するデータを整備し、その全体像を国際原子力機関から公表~

代表者 : 加藤 弘亮  

国立環境研究所は、森林研究・整備機構森林総合研究所、量子科学技術研究開発機構、筑波大学、東京大学、海外の共同研究者と協力し、国際原子力機関(IAEA)が主導する国際プロジェクトMODARIA II のワーキンググループ4 の活動として森林内の放射性セシウム動態に関するこれまでの膨大なデータを整備・取りまとめ、その概要を2020 年10 月30 日に国際原子力機関のホームページにおいてオンラインでIAEA 技術報告書(IAEA-TecDoc)として公開しました。
この報告書は、福島の森林での放射性セシウムの実態やその動態を網羅的に集約し、一般性のあるデータや森林放射性Cs 動態に関するパラメータとしてまとめたものであり、国内外で活用が期待されます。また本プロジェクトで作成したデータベースについては、別途2020 年12 月 18 日付でSpringer-Nature から刊行されるデータ分野の学術誌「Scientific Data」に掲載されます。