早口言語症の発症メカニズム解明 | 宮本昌子 | 筑波大学研究者カタログ

代表者 : 宮本 昌子  

Keyword

発話非流暢性障害、吃音、早口言語症、クラタリング、cluttering

研究テーマ

  • 早口言語症の発症メカニズム解明
  • 早口言語症の診断と治療(評価と指導)法の開発

研究ハイライト

早口言語症は,発話速度が速く不規則で,吃音のような繰り返しが起き,発話が不明瞭になる障害です。自覚に乏しく,吃音とも類似しているため,臨床場面で発見されることは少ないのが特徴です。大半が「吃音」と誤診断されるため,間違った治療・指導法が用いられています。もともとは,東欧や北欧で研究されていた分野で,現在では米国でもさかんですが,アジア諸国では未開発です。現在,日本語話者に適用可能な診断評価ツールを作成することを目標として研究を行っています。セルフモニタリング能力の向上を目指して介入すると,症状が良好になることがわかっています。今後は,臨床介入研究にも移行していきますが,習慣となった話し方をどのようにしたら変えられるのか,という点に興味があり,条件を検討したいと考えています。

研究の応用・展望

  • 吃音との鑑別診断法を確立させること
  • 発達障害と早口言語症の関係性を明らかにすること
  • 小学校「ことばの教室」で早口言語症の評価と指導が浸透するように発信すること

文献・知財・作品

  • Co-Occurring Disorders in Children Who Stutter: Analysis of Using the Japanese Checklist for Possible Cluttering, Miyamoto Shoko, Journal of Special Education of Research/8(2)/pp.53-62, 2020-03
  • クラタリング・スタタリングを呈する児童の発話特徴―構音速度と非流暢性頻度の測定―, 宮本 昌子, 音声言語医学/60(1)/pp.30-42, 2019-01

https://miyamoto-lab.net/

20272907, 20273117

人間系

Faculty of Human Sciences

Collaborators:飯村大智 (川崎医療福祉大学)