令和3年度公益財団法人教科書研究センター大学院生の教科書研究論文助成 入選

小室 竜也さん(人文社会ビジネス科学学術院人文社会科学研究群(博士後期課程)人文学学位プログラム英語教育学1年次、指導教員:人文社会系 卯城 祐司 教授)が2021年(令和3年)10月27日、令和3年度公益財団法人教科書研究センター大学院生の教科書研究論文助成に入選しました。

この助成制度では、日本の教科書・副読本・教師用指導書・デジタル教材の質的向上と充実に向けた教科書等に関する調査研究に対して、教科書研究センターより助成金が交付されます。令和2年度は全国で計22件の応募があり、12件の研究が採択されました。

今回対象となったのは、「外国語教科書の言語的特徴と難易度の関係 —機械学習の手法を用いた包括的な検証—」と題した研究です。本研究では、本研究では高校の外国語科教科書 (英語) におけるテキストの言語的特徴を、英文解析プログラムによって多角的に分析し、その特徴と難易度の関連を機械学習の手法で明らかにすることを目指しています。この検証を通して、高校の外国語教科書開発および選定について示唆を得ることができるでしょう。学習指導要領の改訂により、学ぶべき語数が増加した背景を踏まえ、外国語の教科書本文は大きく変化しました。この研究では英文解析プログラムを用いて、近年注目されている機械学習を用いた分析が行われます。今後の教科書作成に従来の経験的な側面に加え、客観的な指標を採用しようとする点が評価されました。

なお、本研究の成果は、2023年2月刊行の公益財団法人教科書研究センター『論文集』に掲載される予定です。