代表者 : 堀 大介
茨城県では、2021年2月より、独自のCOVID-19感染予防システムとして、「いばらきアマビエちゃん」が運用されています。あらかじめ登録された事業者のイベントや店舗で掲示されている二次元コードを施設の利用者がスマートフォンなどで読み取ると、同じ日にCOVID-19陽性者が同じ施設を利用していたことが判明した場合、県から通知が届きます。本研究では、つくば市内に勤務する人を対象にアンケート調査を行い、システムの利用と10項目の感染予防行動の実践度との関連性を調査しました。その結果、システムの利用と、体温測定などの体調管理の実践度との間に、統計学的に有意な関連性が見られました。一方、残りの9項目の感染予防行動との間には有意な関連性は認められませんでした。
本研究結果は、さまざまなCOVID-19感染症対策に関する有効性検証の必要性を示唆しています。このような調査が積み重なることで、効果対費用の優れた施策が判明していけば、適切な資源配分の見直しにつながると期待されます。
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プレスリリース
研究代表者
筑波大学医学医療系
堀 大介 助教