代表者 : 中田 由夫
近年、食事や運動など様々な生活習慣を記録することで健康行動を促す形式のスマートフォンアプリ(アプリ)が増加しています。このようなアプリを用いた健康行動の促進、健康課題の改善には、適切なアドバイスやフィードバックが利用者に提供されることが重要だと考えられます。
本研究では、食事や運動、睡眠などのライフログや健康診断結果を記録すると、AIが減量や健康維持のためのアドバイスをリアルタイムに届けるダイエットサポートアプリの使用における体重減量効果の検証を行いました。研究参加者を、アプリを使う群(介入群)と使わない群(対照群)にランダムに分け、介入群が3ヵ月に渡ってアプリを使用した後、両群の介入期間前後の体重変化について分析しました。その結果、アプリを使った群は、使わなかった群と比較して、1.6kg多く減量し、アプリの使用が体重減量に有効であることが実証されました。
今後、このようなアプリを活用した簡易的かつ低コストで実施できる健康増進方法が広く普及することで、肥満の予防と改善が促進されることが期待されます。
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プレスリリース
研究代表者
筑波大学体育系
中田 由夫 准教授
株式会社リンクアンドコミュニケーション
佐々木 由樹 CPHO(Chief Public Health Officer)・事業開発マネジャー