代表者 : 吉本 尚
近年、世界各国で、人口減少や少子高齢化・格差社会・グローバル化といった社会構造の変化や、
地球規模課題である環境・エネルギー問題、新興・再興感染症の流行、健康志向の高まりや価値
観の変化などが生じており、人々のライフスタイルはこれらの変化に対応することが求められてい
ます。国連のSDGsの中にも、例えば目標3の「すべての人に健康と幸福を(Good Health and Well
-Being)」では、生活習慣病対策や適正飲酒に関する内容が含まれており、より一層のライフスタ
イル変容が求められています。また、多様な価値観の中では、健康と幸福のバランス感覚も求め
られるようになってきています。
同センターでは、身体的持久力や脳疲労などの心身の健康に関する基礎研究や、健康障害・QOLと飲酒様式等に関
する研究を推進し、その研究結果を基盤として、健康で幸せなライフスタイルを構成する商品・サービスの開発支援、
地域コミュニティでの新文化創出などを行っていきます。これらを通して科学的根拠に基づいた、より良いライフスタイ
ルの創生を目指していきます。筑波大学の特徴である学際性や国際性を重視した、多分野の大学内外の研究者が
集まる場に加え、共同研究を行う複数の企業同士が連携・協調するシステムを構築し、新しい価値創造に取り組みま
す。こうした取り組みの成果を多くの方に知っていただけるよう、定期的に社会に向けて発信いたします。