スーパーコンピュータPegasusが電力当たり性能で国内最高位をマーク

代表者 : 朴 泰祐  

半年ごとに公表される世界のスパコンランキングの一つである、消費電力当たりの性能をランキングしたGreen500リストで、筑波大学の最新スパコンPegasusが1W当たり41.12GFLOPS(1秒当たり411億2千万回の浮動小数点演算性能)を達成し、国内最高位(世界第12位)にランクされました。
筑波大学の最新スーパーコンピュータ(スパコン)Pegasus(ペガサス)は、2022年12月に計算科学研究センターに設置され、現時点で世界最高性能のGPU(画像処理装置)とCPU(中央処理演算装置)、さらに先進的不揮発性メモリと最高性能の接続ネットワークを結集した、最先端のスパコンです。

毎年6月と11月に公表される世界のスパコンランキングの一つである、Green500リストは、密行列の連立一次方程式を解く場合の計算性能が消費電力(W)当たりどの程度であるかを競うもので、「スパコンの省エネ性能」を示す指標としてエネルギー問題等の観点から注目されています。

2023年11月13日に米国デンバー市で開催された、スパコン技術と計算科学に関する国際会議SC23にてGreen500リストが発表され、Pegasusは1W当たり41.12GFLOPS(1秒当たり411億2千万回の浮動小数点演算性能)を達成し、これまでの国内最高記録を抜いて、日本で最もグリーンなスパコン(全世界では第12位)としてランクされました。Pegasusは各種利用プログラムにより国内外のユーザに提供されており、今回の結果は、国内でいち早く最先端GPU等を導入した筑波大学の省エネ技術が、各種研究に役立っていることを示しています。

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プレスリリース

研究代表者
筑波大学計算科学研究センター
朴 泰祐 センター長