霊長類の脳神経回路を光で操作する手法の開発に成功 -霊長類が有する高次脳機能の解明や精神・神経疾患の治療への応用に期待-

代表者 : 松本 正幸  

2015/09/21

京都大学霊長類研究所の 井上 謙一 助教、高田 昌彦 教授と筑波大学医学医療系の 松本 正幸 教授は、複雑に絡み合った脳神経回路において、ターゲットとする回路だけを光照射によって選択的に活性化させることに霊長類で初めて成功しました。この技術を応用することによって、パーキンソン病やうつ病などの治療で用いられる脳深部刺激療法を、特定の神経回路をターゲットにおこなうことが可能となり、より効果的な治療法の開発につながると期待されます。

 

 

図 前頭眼野から上丘への神経路のみを光によって操作する実験系の概念図