代表者 : 武田 文
2015/10/03
筑波大学体育系 武田文教授らの研究グループは、厚生労働省が全国で実施した「中高年者縦断調査」第1回(2005年)および第6回(2010年)の回答者16,642名のデータを用いて、中年者(50~59歳)の余暇活動や社会活動が5年後のメンタルヘルスに及ぼす影響を分析しました。
その結果、中年者のメンタルヘルスに対して、趣味・教養や運動・スポーツの余暇活動が有効であることが確認されました。また運動・スポーツは、他者と実施する場合のみ、メンタルヘルスへの効果が見られ、一人で実施する場合には効果が見られませんでした。すなわち、中年者のメンタルヘルスを良好に保つ上で、運動・スポーツは人と一緒に実施することが有効であることが見出されました。
図 中年者のメンタルヘルスに有効な余暇活動・社会活動
○を付した項目を実施している人は、実施していない人に比べて、5年後のメンタルヘルスが不良であるリスクが小さいといえる。