代表者 : 寺田 康彦
2016/04/28
筑波大学数理物質系物理工学域 巨瀬(こせ)勝美教授、寺田康彦准教授と大学院生 長田晃佳(数理物質科学研究科 電子・物理工学専攻 博士前期課程2年)は、屋外樹木測定用のコンパクトMRIを開発し、屋外ケヤキ内の樹液の流れの可視化に成功しました。
樹液の流れのイメージングを連続して行うことにより、昼夜や落葉前後において樹液の流れが大きく変化していることを確認しました。この結果は、樹木の植物生理を明らかにするものであり、植物非破壊計測におけるMRIの有用性を示す結果になりました。MRIを用いて屋外樹木の樹液の流れを捉えたのは世界初の成果です。
図 ケヤキ主幹面の1ピクセル当たりの体積流分布(晩秋における樹液流連続測定、2015年11月28日~12月7日)