筑波大学医学医療系 内分泌代謝・糖尿病内科 矢作直也准教授と、同 保健医療政策学・医療経済学 近藤正英教授、庄野あい子非常勤講師(明治薬科大学講師)らの共同研究チームは、薬局に開設された検体測定室での指先HbA1cチェックの費用効果分析を行い、糖尿病の早期発見・治療において、検体測定室の持つ高い医療経済的価値を初めて明らかにしました。
分析結果では、検体測定室で指先HbA1c自己検査を受けた1人あたり、質調整生存年で+0.0203QALYの延伸効果が、52,722円少ない費用でもたらされることが判明しました。このことは、将来の医療費の減少を示唆しています。検体測定室の設置が進む中、その費用効果分析が行われたのは本研究が初めてであり、糖尿病の専門家と公衆衛生の専門家の協働により得られた成果です。