土壌や水環境中には人間活動、自然条件を反映し、ナノ粒子と溶存有機物から構成される環境コロイドが存在します。環境コロイドには化学物質が濃縮されているため、自然と調和し持続的な経済活動を維持する上から、環境コロイドの動態を把握し制御することが求められています。そのため、環境コロイドに注目し、土壌保全、水処理技術、さらには温暖化に資する物質循環の解析を推進し、持続可能な発展の基盤となる学術体系を構築することを目標として研究をしています。
具体的には、環境コロイドが不均一な成分から構成され乱流中に存在することに着目し、その凝集と分散、移動挙動に関するモデル系を構築します。また、得られたモデル系を測定や分離技術へ応用することで水資源、生物資源管理に資する研究を展開します。さらに、本研究活動を通じて、アジア地域を中心とするグローバルな研究者ネットワークを整備します。筑波大学では、これまでの過去30年の取組によって、要素となる学術が創生され、多くの留学生を含む卒業生を輩出してきました。上記の目標達成に向けて、図に挙げられている6つのテーマに取り組んでいきます。活動していきます。