代表者 : 黒田 乃生
Keyword
文化的景観、文化財、世界遺産、白川郷・五箇山、石見銀山
研究テーマ
- 文化的景観の歴史的変遷と保護の影響
研究ハイライト
文化的景観は人と自然の関わりが生み出した風景です。関わりは農業や林業などのなりわいだけでなく、信仰や絵画など多様です。風景の見え方は時代や社会背景によって常に変化しています。このようにつかみどころがない風景というものを保護の対象とすることで、空間、人々の意識、そして社会がどのように変化するのかを明らかにします。一般に保護とは変化させないことでもありますが、常に変化する風景を保護対象とすることで何がまもられ何が失われたのかを相対的な視点でに明らかにします。具体的には世界遺産の「白川郷・五箇山の合掌造り集落」や「石見銀山遺跡とその文化的景観」をフィールドに景観の変遷と住民とのかかわり,保護制度に関する研究を行っています。制度の課題と地域の課題を俯瞰してとらえることで、風景をどのように次の世代に受け継ぐのかを検討する材料を提供したいと思っています。
研究の応用・展望
- 文化的景観の継承手法の構築
文献・知財・作品
- Kuroda, Nobu, Conservation Design for Traditional Agricultural Villages: A Case Study of Shirakawa-go and Gokayama in Japan, BUILT HERITAGE, pp.7-23, 2019
- 黒田 乃生ほか, 近世における石見銀山の森林利用と景観, 世界遺産学研究6, pp.19-28, 2019
- 黒田乃生, 世界遺産白川郷-視線の先にあるもの, 筑波大学出版会, 2007
http://blog.livedoor.jp/kuroda_seminar-culturallandscape/
40375457
芸術系
Faculty of Art and Design, Heritage Studies program in Graduate School of Comprehensive Human Sciences