発達性ディスレクシアの原因解明から訓練法の開発|三盃亜美|筑波大学研究者カタログ

代表者 : 三盃 亜美  

Keyword

発達性ディスレクシア、認知機能、神経学的病態

研究テーマ

  • 発達性ディスレクシアの原因解明から訓練法の開発

研究ハイライト

言語の理解・表出、読み書きなどの言語機能に障害のある人々は、学校生活や仕事、日常生活で困難さを抱えており、効果的な支援や指導・訓練を必要としています。効果的な支援や指導・訓練を提供するためには、症状や原因について正しく理解していなければなりません。私は、特に、先天的に文字習得が困難な障害である「発達性ディスレクシア」に関する研究を行っています。認知神経心理学的アプローチから、障害メカニズムを解明し科学的根拠のある支援や指導・訓練へとつなげることを目標に、以下のテーマで研究を行っています。

1.読み書きの発達と、それにかかわる要因の検討

2.発達性ディスレクシアの障害メカニズムの解明

3.バイリンガル児童生徒の読み書きの発達と障害の検討

4.症状や認知特性を正確に把握するための検査開発

5.症状および認知特性に合わせた効果的な支援や指導・訓練の開発

研究の応用・展望

  • 異言語間比較を行ったり、様々な研究手法を取り入れるなどして、学際的で国際的な研究にしていきたいです。

文献・知財・作品

  • 三盃亜美 他(2018)発達性ディスレクシア児童生徒の視覚的分析および文字入力辞書の発達-漢字を刺激とした文字/非文字判別課題と語彙判断課題を用いて-.音声言語医学, 59, 218-225.
  • Ami Sambai et al (2018) The effect of the position of atypical character-to-sound correspondences on reading kanji words aloud: evidence for a sublexical serially operating kanji reading process. Psychonomic Bulletin & Review, 25, 498-513.
  • 三盃亜美 他(2016)全般的な知的水準が境界領域であった読み書き障害群の認知能力.LD研究 25(2), 218-229

https://trios.tsukuba.ac.jp/researcher/0000003519

60730281

人間系

Faculty of Human Sciences, University of Tsukuba