代表者 : 五十嵐 沙千子
筑波大学人社系がお送りする「人社チャンネル !」、第18回は、インド古代宗教学者の堀田和義さんをお迎えして、古代インドの宗教について詳しくお聞きしました。古代インドの宗教と聞くと「仏教」が思い浮かびますが、当時、「仏教」と並んで興隆したのが堀田さんのご専門の「ジャイナ教」。「ジャイナ教??」というボンヤリした状態のまま「この宗教の中心には「生まれ変わり」や「輪廻転成」「因果応報」がある」と聞いて、ますます「ジャイナ教って遠いな。」という気しかしなくなった聞き手。ところが詳しく伺ってみると、なんとこの思想は「馴染みがない」どころか、まるでアンパンマンの歌のように私たちの常識をひっくり返し、私たちを勇気付け、明るくしてくれるものだったのです。その典型が対話の中で語られる「無関心」。「よくないこと」「愛の反対物」と思っていた「無関心」が実は「愛の妙薬」だったなんて。まさか「ジャイナ教」で元気になれるなんて夢にも思わなかった(堀田さんごめんなさい)のに、対話を終えて普段の自分の人との関わり方・自分のあり方を反省したばかりかすっかり元気になってしまった聞き手です。