令和5年度公益財団法人教科書研究センター大学院生の教科書研究論文助成 入選 人間総合科学学術院 長堀 巧

代表者 : 名畑目 真吾  

学生・大学院生

長堀 巧さん(人間総合科学学術院 人間総合科学研究群(博士前期課程) 教育学学位プログラム英語教育分野 2年次、指導教員:人間系 名畑目 真吾 助教)が、2023年 (令和5年) 10月31日、令和5年度公益財団法人教科書研究センター大学院生の教科書研究論文助成に入選しました。

この助成制度では、日本の教科書・副読本・教師用指導書・デジタル教材の質的向上と充実に向けた教科書等に関する調査研究に対して、教科書研究センターより助成金が交付されます。令和5年度は全国で計23件の応募があり、内11件の研究が採択されました。

今回対象となったのは、「新学習指導要領に基づく高等学校外国語科検定教科書の難易度分析―リーダビリティ指標と出版社の違いを観点に―」と題した研究です。本研究は、文章の読みやすさを評価するリーダビリティ公式 (readability formula) を複数使用し、高等学校外国語科検定教科書に含まれる英文を評価することで、出版社間および出版社内の教科書難易度の違いをより深く理解することを目的としています。高等学校は新学習指導要領に基づく外国語科検定教科書が2022年度以降第1学年から順次使用され、2024年度には全学年で新学習指導要領に基づく教科書が使用されます。これらの教科書を分析対象とした時宜を得た研究であるとともに、文章の読みやすさと出版社による違いという独自の観点が評価され、入選となりました。

本研究の成果は、2025年2月刊行の公益財団法人教科書研究センター『論文集』に掲載される予定です。