令和4年5月11日、石岡市八郷地域に開設した茅葺き研究拠点のオープニングイベントを行いました。
セレモニーでは、和田洋 研究担当副学長の挨拶をはじめ、谷島洋二 石岡市長、岡本俊一 関彰商事株式会社取締役常務執行役員より、茅葺き研究拠点の活動に対し期待の大きいお言葉を頂きました。
茅葺き研究拠点は、かねてより石岡市八郷地域をフィールドとした調査研究を行っている大澤義明教授・藤川昌樹教授・山本幸子准教授ら(システム情報系社会工学域)が、里山をフィールドとした研究・実証実験の実績をもとに、産学官共同による研究の発展を目的として約5年の年月をかけ整備してまいりました。
この拠点の特徴は里山資源の重要な構成要素である茅葺き民家を改修し、新技術と既存の伝統民家を組み合わせて景観保全・防災対策・脱炭素化を実現している点です。最も循環性に優れた環境性能の高い建築物である茅葺き民家を再生し、離れに電気自動車の充放電設備と太陽光パネルを設置しています。今後、小水力発電の導入や、将来的にはオフグリッドと無電柱化を目指して整備を続けていく予定です。
本学の多領域の教員・学生と地域・行政・企業が連携し、過疎地域再生・原風景としての里山景観の保全・地域防災などの「社会問題」と脱炭素化(カーボンニュートラル)などの「地球規模課題」に取り組む多くのプロジェクトの研究拠点として活用してまいります。